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水源かん養機能
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森林の土壌はスポンジのように柔らかく、大小さまざまな空隙があり、雨
水や雪解け水を地中にしみこませる能力があります。しみこんだ水は地中に
蓄えられ徐々に流れ出すため、長い間雨が降らなくても森林に囲まれた川の
流れは比較的平準化しており絶えることはありません。
森林の土壌が水を吸い込む能力はグランドなどの裸地に比べ約30倍もある
といわれています。このように森林は人工のダムと同じように洪水や渇水を緩
和する働きをしており、まさに「緑のダム」といえます
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国土保全機能
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わが国は国土の約7割が山地であり地形は急峻で地質ももろく、
そのうえ台風、集中豪雨などにしばしば見舞われることから、山崩
れや洪水などの災害が起こりやすい状況にあります。
森林は、そこに生育する樹木が土中深く張りめぐらせた根により
、土壌をしっかり押さえるとともに、立木(生えている樹木)、下
草(森林の下層部を占める草やかん木)、落葉、落枝が地表面をおお
っているため、雨水等の多くは地表面を流れることなく地中へと浸み
こんでいきます。このため、浸食や土砂の流出を防ぐ効果があります。
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炭酸ガスの吸収
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植物は光合成により大気中から炭酸ガスを吸収し酸素を放出します。
植物体1Kgをつくるのに約1.6Kgの炭酸ガスを吸収し、約1.
2Kgの酸素を放出します。陸上の巨大な植物である樹木、特に森
林については地球の温暖化の原因といわれる炭酸ガスを固定する大
きな貯蔵庫であり、同時にその他有機物質の吸着・吸収を行い、空気
をきれいにします。
ちなみにヒト一人が1年間に吸う酸素の量は、スギの木約16本が1
年間に出す酸素に相当すると言われています。
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このほか、森林は風、霧、騒音などの緩和、なだれの防止をはじめ、
さまざまな生物などが複雑な食物連鎖を構成している生態系として、また、
動植物の生育の場として重要な役割をはたしています。さらに森林浴やハイキ
ング自然観察等レクリェーションや教育活動の場としても役立っています。
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