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最近4〜5年、接着剤で貼り合あわされた合板やパーティクルボード等の建築用木材から放散されるホルムアルデヒドが住民の目・鼻・のどに刺激を与えて、涙や咳がでたり、頭痛を起こしたりする等の健康上の障害をもたらすという問題が取り上げられています。
昭和40年代にも、同じような問題が起きました。そこで、ホルムアルデヒドの放散量を少なくした合板普及のために、昭和55年にJASに低ホルムアルデヒドの基準が定められ、その後この基準に合格した合板が提供されるようになり、問題は解消されました。
しかし、国内市場においてはこの基準に合格していない安い輸入合板が過半を占め、低コスト住宅に用いられたり、高気密・高断熱の住宅が増えた結果、昔の住宅のような自然換気が行われなくにつけ、室内のホルムアルデヒドが抜けにくくなったりしたため、再びこの問題が発生して取り上げられるようになりました。
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